共用の 3D プリンタが何台もある環境で、全台分の LAN モード用アクセスコードを Bambu Studio にまとめて登録するツール。一度実行すれば、以後どのプリンタにも コードを打ち込まずに LAN モードで接続できる。
まだ一度も接続していないプリンタも先に登録できるのが要点で、新しく入った メンバーの PC でも、最初から全台が使える状態にしておける。
あわせて、Bambu Studio が LAN モードのアクセスコードを保存せず毎回入力を
求めてくる問題
(BambuStudio#5707 — 未解決)
の回避策にもなる。仕組みとしては BambuStudio.conf の user_access_code に
一覧を書き込んでいるだけで、他の設定には触れない。
配るのは実行ファイルとアクセスコード一覧 access_codes.txt の 2 つ。
同じフォルダに置いて実行すると、隣の一覧を読んで書き込む。コードの入力も
貼り付けも要らない。Windows はダブルクリックするだけ、Mac は OS の制限があり
初回だけターミナルでの操作が要る。
注意:
access_codes.txtはアクセスコードそのもの。ラボ内からしか アクセスできない場所に置くこと。このリポジトリにコードは入っていない。
登録した内容は Bambu Studio を再起動しても残るので、実行は基本的に一度でよい (プリンタが増えて配布物が更新されたら、また実行する)。
これは必須。Bambu Studio は終了時に BambuStudio.conf を自分の内容で
上書きするので、起動したまま書き換えても消える。画面を閉じただけでは
終了していないことがあるので、タスクトレイ(時計の左の隠れたアイコン)や
Dock に残っていないかも確認する。
| PC | ファイル |
|---|---|
| Windows | bambu_access_code-windows-x64.exe |
| Mac(M1 以降) | bambu_access_code-macos-arm64 |
| Mac(Intel) | bambu_access_code-macos-x64 |
access_codes.txt も一緒にダウンロードし、実行ファイルと同じフォルダに
置く(どちらもダウンロードフォルダに入れておけばよい)。実行ファイルは
自分の隣にあるこのファイルからアクセスコードを読む。
Windows 用は 64bit の exe を 1 つだけ配る。ARM の Windows でも動く(x64 を
エミュレーションで実行できるため)。32bit 版の -windows-x86.exe も作ってあるが、
実行のたびに管理者のパスワードを聞かれるので、ふだんは使わない(理由は
「うまくいかないとき」を参照)。
-windows-x86.exe が要るのは、32bit しかない古い Windows と、x64 を
エミュレーションできない古い ARM 版 Windows だけ。取り違えると「このアプリは
お使いの PC で実行できません」で止まるので、配布場所には 1 つだけ置くほうがよい。
Windows: ダウンロードしたファイルをダブルクリックする。
「Windows によって PC が保護されました」と出たら、「詳細情報」→「実行」 と進む。作成元が登録されていないソフトすべてに出る警告で、初回だけ聞かれる。
Mac: ダウンロードしただけでは実行できない(実行の許可が付かず、
ダブルクリックしても開かないか、テキストとして開かれる)。Spotlight
(⌘ + スペース)で「ターミナル」を開き、次の 3 行を 1 行ずつ実行する。
M1 以降の Mac の場合。Intel Mac ならファイル名を -macos-x64 に読み替える。
cd ~/Downloads
chmod +x bambu_access_code-macos-arm64 # 実行の許可を与える
xattr -c bambu_access_code-macos-arm64 # ダウンロード時に付く検疫マークを外す
./bambu_access_code-macos-arm64chmod と xattr を済ませたファイルは、次回からダブルクリックでも起動できる。
先にダブルクリックしてしまうと「"bambu_access_code-macos-arm64" は開いていません」 という警告が出るが、「ゴミ箱に入れる」は押さず「完了」で閉じて、上の 3 行を 実行すればよい(うまくいかないとき)。
設定ファイルを自動で見つけ、隣の access_codes.txt の一覧を書き込む。
bambu_access_code 2.0.1
対象: C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\BambuStudio\BambuStudio.conf
一覧を使います: C:\Users\ユーザー名\Downloads\access_codes.txt
01P09C4XXXXXXXX => 12345678
0309FA5XXXXXXXX => 1a2b3c4d
既存 2 件 / 追加 7 件 / 更新 0 件 → 合計 9 件
バックアップ: ...\BambuStudio.conf.bak-20260729185633
アクセスコードを書き込みました。
Bambu Studio を起動して、LAN モードで接続できることを確認してください。
Enter キーを押すと終了します...
conf に元からあったエントリはマージされて消えない。
書き込み先は自動で見つかるので、ふだんは気にしなくてよい。自動検出が外れて パスを引数で渡すときと、バックアップから戻すときに要る。
| OS | 場所 |
|---|---|
| Windows | %APPDATA%\BambuStudio\BambuStudio.conf実体は C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\BambuStudio\BambuStudio.conf |
| Mac | ~/Library/Application Support/BambuStudio/BambuStudio.conf~ は自分のホーム、つまり /Users/ユーザー名 |
どちらも親フォルダが標準では隠れているので、そのまま辿ろうとすると見つからない。
Windows: Windows キー + R を押し、%APPDATA%\BambuStudio と入力して Enter。
そのフォルダが直接開く。エクスプローラで辿るなら、「表示」→「隠しファイル」に
チェックを入れないと AppData が出てこない。
Mac: Finder で ⌘ + ⇧ + G を押し、
~/Library/Application Support/BambuStudio と入力して Enter。
メニューの「移動」に「ライブラリ」が出るのは Option キーを押している間だけ。
ファイル自体が無い場合は、Bambu Studio をまだ一度も起動していない。起動して 終了すると作られるので、そのうえで実行する。
全台分のアクセスコードを、1 行に 1 台「シリアル番号 アクセスコード」を
空白区切りで並べた access_codes.txt にまとめる。
# 3F 実習室
0309FA5XXXXXXXX 1a2b3c4d
01P09C4XXXXXXXX 12345678
# 4F 工房 (# 以降はコメント、空行は無視される)
0309FA5YYYYYYYY 87654321
シリアル番号とアクセスコードは Bambu Studio の 「デバイス」→ 対象プリンタ →「ネットワーク」で確認できる。
この access_codes.txt は .gitignore で除外してあり、コミットされない。
Go を入れて(brew install go)、リポジトリの直下で
実行する。
./build.sh # access_codes.txt を dist/ に添える
./build.sh path/to/list.txt # 一覧の場所を指定するdist/ に全 OS 分のバイナリと access_codes.txt のコピーができるので、
ラボ内からしかアクセスできない場所に置く。ビルドの途中で一覧の中身と
件数が表示されるので、配る前にそこを確認する。
置くのは使う人が選ぶ 3 つ(Windows は -windows-x64.exe、Mac は
-macos-arm64 と -macos-x64)と access_codes.txt だけにする。似た名前の
ファイルが並んでいると取り違えが起きる。32bit 版は置かない(実行のたびに
管理者のパスワードを求められ、そのまま進むと管理者の設定ファイルが書き換わる)。
バイナリは認証情報を持たないので、
Releases
からも落とせる。その場合も access_codes.txt はラボ内の置き場所から取る。
一覧を Releases に載せてはいけない。
プリンタを増やしたときは、access_codes.txt に 1 行足して置き場所の
access_codes.txt を差し替える。実行ファイルは一覧を持たないので、
バイナリの作り直しも配り直しも要らない。各自が新しい一覧をダウンロード
し直して実行すれば行き渡る。
ふだんは要らないが、うまくいかないときの手掛かりになる。
bambu_access_code --version # バージョンを表示する
bambu_access_code --help # オプションの一覧を表示する
bambu_access_code -n # 書き込まずに結果だけ見る
bambu_access_code -d # どこをどう探したかを表示する
bambu_access_code -f 別の一覧.txt # 隣の access_codes.txt 以外を使う
bambu_access_code <conf のパス> # 対象を明示する(自動検出が外れた場合)一覧は「-f で指定したファイル → 実行ファイルと同じフォルダの
access_codes.txt → カレントディレクトリの access_codes.txt」の順に探す。
どれも無い場合は、探した場所を表示したうえで、実行時に一覧の貼り付けを求める。
実行のたびにタイムスタンプ付きのバックアップが conf と同じディレクトリにできる。
cp BambuStudio.conf.bak-20260729185633 BambuStudio.confBambuStudio.conf が見つかりませんでした
Bambu Studio を一度も起動していないか、パスが標準と違う。探した場所が画面に
出るので、設定ファイル BambuStudio.conf の場所
と見比べて、実際の場所をパスとして引数で渡す。
access_codes.txt が見つかりませんでした
実行ファイルと access_codes.txt が別のフォルダにある。探した場所が画面に
出るので、そこに access_codes.txt を置いて実行し直す。Windows で
access_codes.txt.txt になっていないか(拡張子が隠れている場合に起きる)も
確認する。
"bambu_access_code-macos-arm64" は開いていません と出る(Mac)
「マルウェアが含まれていないことを検証できませんでした」と続く警告。ダウンロード したファイルに付く**検疫属性(quarantine)**が残っているために出る。Apple の署名 (有料の開発者登録が要る)を付けていないソフトすべてに出るもので、ファイルが 壊れているわけではない。
「ゴミ箱に入れる」は押さず、「完了」で閉じる。 そのうえでターミナルを開き、
検疫属性を外してから実行する。M1 以降の Mac の場合。Intel Mac ならファイル名を
-macos-x64 に読み替える。
cd ~/Downloads
xattr -d com.apple.quarantine bambu_access_code-macos-arm64 # 検疫属性を外す
chmod +x bambu_access_code-macos-arm64 # 実行の許可を与える
./bambu_access_code-macos-arm64xattr -c(付いている属性を全部消す)でもよい。一度外せば以後この警告は出ず、
ダブルクリックでも起動できる。
ターミナルを使いたくない場合は、警告を「完了」で閉じた直後にシステム設定 →
プライバシーとセキュリティを開き、下のほうに出る「"bambu_access_code-macos-arm64"
は…ブロックされました」の右の**「このまま開く」**を押してもよい。ただしこの方法
でも、実行の許可(chmod +x)はターミナルで与える必要がある。
実行しようとすると管理者のパスワードを聞かれる(Windows)
-windows-x86.exe(32bit 版)を使っている。-windows-x64.exe に替えれば出なく
なる。
そのまま管理者として実行してはいけない。 昇格したプロセスは管理者アカウントの ものとして動くため、いま使っている人ではなく管理者の設定ファイルを書き換えて しまう(画面には成功と出るのに、Bambu Studio には反映されない)。実際にこれで 半日つまずいた。
Windows は、マニフェストを持たない 32bit の実行ファイルをインストーラかもしれない
ものとして扱い、昇格を求めることがある(ファイル名に patch / install /
setup / update を含む場合が典型だが、名前を変えても消えないことがある)。
64bit の実行ファイルはこの判定の対象外。
どうしても 32bit 版を使う必要があり、昇格を避けられない場合は、書き込み先を 明示すれば正しい conf を更新できる。
.\bambu_access_code-windows-x86.exe "C:\Users\<自分のユーザー名>\AppData\Roaming\BambuStudio\BambuStudio.conf"アクセスコードを書き込みました と出たのに、Bambu Studio に反映されない
書き換えた conf が、Bambu Studio の読む conf と別物の可能性がある。まず上の
「管理者のパスワードを聞かれる」に当てはまらないかを確認する。対象: の行に
C:\Users\<自分のユーザー名>\... 以外が出ていたら、それが起きている。
-d を付けると、どこをどう探したかが表示される。
.\bambu_access_code-windows-x64.exe -d -n候補が複数見つかったときは番号で聞くので、更新日時がいちばん新しいものを選ぶ (Bambu Studio は終了時に conf を書き直すので、使われているものが新しい)。 パスを直接指定してもよい。
.\bambu_access_code-windows-x64.exe "$env:USERPROFILE\AppData\Roaming\BambuStudio\BambuStudio.conf"書き換えたのに Bambu Studio でコードが消えている
まず Bambu Studio が起動したままでなかったか確認する。終了時に設定を 自分の内容で上書きするので、起動中に書き換えても消える。
それでも消える場合は、そのプリンタが LAN オンリーモードになっていない。 Bambu Studio はクラウドモードのプリンタを見つけると、そのプリンタの アクセスコードを設定から削除する仕様になっている。プリンタ本体の画面で LAN オンリーモードを有効にしてから、もう一度実行する。
登録したのに、まだアクセスコードを聞かれる
このツールが書き込むのは、プリンタがネットワーク上で見つかったときに 参照される保管場所。プリンタの電源が入っていて同じネットワークにいれば コードは自動で使われるが、見つからない状態では効かない。プリンタの電源と ネットワーク接続を確認する。
このアプリはお使いの PC で実行できません(Windows)
exe と PC の CPU が合っていない。ふつうは -windows-x64.exe で動く(ARM の
Windows でもエミュレーションで動く)。確かめたい場合は Windows キー + Pause
で開く画面の「システムの種類」を見る(ARM ベース なら -windows-arm64.exe も
使える)。
-windows-x64.exe で止まるのは、32bit しかない古い Windows か、x64 を
エミュレーションできない古い ARM 版 Windows。その場合だけ -windows-x86.exe
を使う(管理者のパスワードを聞かれる点は上記のとおり)。
どれでも同じ表示が出る場合は、ダウンロードの途中でファイルが壊れている。 取得し直す。
画面が一瞬で閉じてしまう
処理が終わると Enter キーを押すと終了します... で待つので、通常は閉じない。
それより前に閉じる場合は、ウイルス対策ソフトに止められている可能性がある。
ビルドの手順と実装上の判断は DEVELOPMENT.md にまとめてある。