YukkuriMovieMaker4(YMM4)上で動作する、UTAU 音源から歌声を合成する音声合成プラグインです。 音源フォルダの原音設定をそのまま読み込み、WORLD を C# へ移植した WorldNet で分析して合成し直します。 単独音・連続音・CVVC のいずれの音源にも対応し、UST ファイルの読み込みにも対応します。 セリフのかなから組み立てたノートは、ピアノロールのノートエディターで編集できます。
本プラグインは YMM4 の音声合成エンジンとして動作します。エンジン名は UTAU で、話者は読み込んだ音源です。
音源フォルダの oto.ini・character.txt・character.yaml・prefix.map・readme.txt を読み込み、原音設定のエイリアスをそのまま使って歌声を合成します。音声の分析と合成には WORLD を C# へ移植した WorldNet を使い、基本周波数を Harvest または Dio で求め、CheapTrick でスペクトル包絡を、D4C で非周期性指標を求めてから合成し直します。UTAU 本体や resampler は必要ありません。
セリフに書いたかなからノート列を組み立てるほか、UST ファイルのパスを書くとその譜面をそのまま読み込みます。組み立てたノートはノートエディターで編集でき、音程・長さ・ビブラート・ポルタメント・表現曲線を調整できます。
音声ファイルの分析結果と、合成した音を区間ごとにメモリへ保持するため、2 回目以降の合成が速くなります。1 つのノートを直したときは、その周りの区間だけを合成し直します。
画面の表示は日本語のほか、英語、簡体字と繁体字の中国語、韓国語、スペイン語、アラビア語、インドネシア語に対応します。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| OS | Windows 10 バージョン 2004(ビルド 19041)以降 / Windows 11(64bit) |
| YukkuriMovieMaker4 | 最新版を推奨 |
| ランタイム | .NET 10.0 |
※ 音声の分析と合成に使う WorldNet はプラグインに同梱されており、別途インストールする必要はありません。UTAU 本体をインストールする必要もありません。
- Releases ページから最新のプラグインファイル(
.ymme)をダウンロードしてください。 - YMM4 が起動していないことを確認し、ダウンロードしたファイルを実行してインストールします。
- YMM4 を起動し、音源フォルダを
user/resources/utauに置きます。別の場所に置くときは、設定画面の探索フォルダへそのフォルダを追加してください。 - キャラクター設定の音声から、読み込んだ音源を選びます。エンジン名は UTAU です。
- アイテムのセリフをかなで入力します。
user/resources/utau フォルダと、設定画面で追加した探索フォルダから音源を探します。探索フォルダの 3 階層下までを調べ、character.txt・character.yaml・oto.ini のいずれかがあるフォルダを音源として扱います。oto.ini はサブフォルダの物も含めてすべて読み込みます。
character.yaml の subbanks に書かれた声色と、音域ごとの接頭辞・接尾辞に対応します。prefix.map の音域ごとの接頭辞・接尾辞にも対応します。文字コードは BOM と内容から UTF-8・UTF-16・Shift-JIS を判別し、character.yaml に text_file_encoding があるときはその指定を優先します。
セリフのかなを 1 モーラずつノートにします。拗音は前のかなとまとめ、「ー」は直前のノートを伸ばし、「っ」は短いノートにします。読点や中点や空白は短い休符に、句点や疑問符や感嘆符や改行は長い休符になります。既定では 1 モーラが 240 ティック、短い休符が 120 ティック、長い休符が 480 ティックです。
歌詞から原音設定のエイリアスを探すときは、歌詞そのもの、ひらがな、カタカナ、モーラ、モーラのカタカナ、ローマ字の順に形を作り、直前の母音を付けた形を先に、何も付けない形を後に試します。直前が実際の母音のときは、その間に * 歌詞 と * モーラ も試します。* は直前の母音を問わない連続音のエイリアスで、OpenUtau と同じ規約です。それぞれについて、声色と音域に合う接頭辞と接尾辞、prefix.map の接頭辞と接尾辞、接頭辞と接尾辞なしの順に照合します。照合するときは歌詞とエイリアスの両方を NFC へ合成し、連続する空白と全角空白を半角空白 1 つにまとめます。歌詞そのものは書き換えません。
モーラは、歌詞の最後の空白より後ろを取り出してかなへ寄せた形です。a か のような連続音の歌詞からは か を、ka のようなローマ字の歌詞からは か を取り出します。これにより、連続音で書かれた譜面を単独音の音源で歌わせたり、ローマ字で書かれた譜面をかなの音源で歌わせたりできます。ローマ字はヘボン式と訓令式のどちらでも読み、si・ti・tu・zi・hu・wo や sya・tya・zya のような綴りも対応するかなへ戻します。
連続音の歌詞に書かれた接頭辞よりも、実際の直前のノートの母音を優先します。a あ と書かれていても直前が い なら i あ を先に試します。
母音を持たない歌詞、たとえば CVVC の a k のようなノートの後では、直前の母音を付けた形を試しません。次のノートには語頭の - き ではなく き を当てます。
隣り合うノートの間には、前の母音と次の子音をつないだエイリアスがあれば差し込みます。長さは原音設定の先行発声に 30 ミリ秒を足した値で、前のノートの半分を上限とし、20 ミリ秒に満たないときは差し込みません。次のノートが a か のように前の母音を含むエイリアスへ解決したときは、そのエイリアスが渡りを含んでいるため差し込みません。最後の母音には、母音と - をつないだエイリアスがあれば 120 ミリ秒だけ足します。差し込んだ渡りと最後に足した部分は前のノートに属するため、そのノートに ? があれば prefix.map を同じように無視します。
セリフか発音に .ust ファイルのパスを書くと、その UST を読み込みます。パスは引用符で囲んでも構いません。
テンポ、ノートの長さ、歌詞、音程、子音速度、音量、モジュレーション、先行発声、オーバーラップ、開始位置、エンベロープ、ビブラート、PBS・PBW・PBY・PBM の音程曲線を取り込みます。音程の値は 0.1 半音として扱います。ノートごとのテンポ変化にも対応します。文字コードは Charset の指定と BOM と内容から判別します。
歌詞の先頭の ? は prefix.map を無視し、! は直前の母音を付けた形を試しません。どちらも UTAU 本体と同じ意味です。UTAU 本体は character.yaml を読まないため、? は prefix.map だけを飛ばし、声色と音域で選ぶ subbanks の接頭辞と接尾辞は残します。歌詞は UST に書かれたまま取り込みます。
前後の休符は取り除きます。取り込んだノートの数と、取り除いた休符の長さと、取り込めなかった旧式の音程の有無をノートエディターに表示します。UST を読み込んでいる間は、基準の音程・テンポ・モジュレーションのパラメータを表示しません。
長い UST は、休符で区切られたフレーズを単位として範囲を選んで読み込めます。「開始フレーズ」と「フレーズ数」で指定し、フレーズ数が 0 なら最後までです。全体で何フレーズあるかと、その断片が元の曲の何ティック目から始まるかをノートエディターに表示するので、複数のアイテムへ分けて並べられます。合成にかかる時間はノートの数にほぼ比例するため、分けて置くと編集のたびに合成し直す範囲が狭くなります。フレーズの境目では直前の母音を引き継がないので、フレーズの中の音は分ける前と変わりません。断片の終わりには母音と - をつないだエイリアスが付きます。
アイテムの編集画面の「ノートを編集」から開きます。ピアノロールでノートを直接編集できます。
- ノートを上下に引くと音程が変わり、右端を引くと長さが変わります。
- Ctrl を押しながらノートを押すと選択へ加えたり外したりでき、Shift を押しながら押すと範囲で選び、何もない所を引くと囲んで選びます。
- 鍵盤を押すと主となるノートがその音程になり、他の選択も同じだけ動きます。
- Ctrl と車輪で横方向、Ctrl と Shift と車輪で縦方向に拡大縮小し、Shift と車輪で横へ移動し、中ボタンで引くと表示位置を動かせます。
- 吸着は 1/4・1/8・1/12・1/16・1/24・1/32 と吸着なしから選べます。
- ノートを 2 回押すと音程の制御点を追加し、制御点を引くと動かし、右で押すと削除します。制御点の間の曲線は S 字・直線・R 字・J 字から選べます。
- 下の帯では、子音速度・音量・モジュレーションをノートごとの棒として、フォルマントと息の量を曲線として引いて編集できます。
- 休符の挿入、ノートの削除、すべてのノートの選択、表示範囲に合わせる操作をボタンから行えます。
- ノートを右で押すと品書きが出ます。押したノートが選択に入っていないときは、そのノートだけを選び直します。選択の中を押したときは選択をそのまま保ちます。
- 品書きからは、選んだノートすべてに対してオクターブ上げとオクターブ下げ、長さを吸着に合わせる操作を行えます。オクターブの上げ下げは、端に当たるノートがあるときは選択全体の移動量を縮めるため、ノートどうしの音程差は変わりません。長さを吸着に合わせる操作は、吸着なしのときは行いません。
- 品書きの「戻す」からは、選んだノートすべての音程曲線・ビブラート・発声タイミング・ノート全体を既定へ戻せます。歌詞と音程と長さは残ります。
- 品書きからノートをコピーして貼り付けられます。貼り付けたノートは選択の後ろに入り、そのまま選択されます。コピーした内容は別のアイテムの編集画面へも貼り付けられます。
- 品書きの「歌詞をまとめて編集」では、選んだノートの歌詞を別の窓で一度に書き換えられます。空白と改行で区切り、漢字とかなは 1 文字ずつ、引用符で囲んだ部分はまとめて 1 つのノートになります。歌詞の数とノートの数を窓に表示し、歌詞の方が多いときは余りを捨て、ノートの方が多いときは残りのノートをそのままにします。
- 品書きの「別ウィンドウで編集」では、編集画面をそのまま別の窓へ移せます。窓を閉じると元の位置へ戻り、編集した内容はそのまま残ります。窓を開いている間は「ノートを編集」のボタンを押せません。
- ノートは隙間なく並びます。間を空けるときは休符を挿入します。
- 原音設定に見つからなかった歌詞があるときは、工具列の右端に警告として並びます。ノートエディターを開いたままでも、合成をやり直すたびに書き換わります。
- 工具列の文言が幅に収まらないときは、2 秒おいてから端まで送り、2 秒おいて戻ります。収まっているときは動きません。
- 編集内容は YMM4 の取り消しとやり直しに対応します。合成の結果として作られる情報は取り消しの対象になりません。
出力の標本化周波数は音源の音声ファイルに合わせます。読み込める音声ファイルがないときは 44100Hz です。標本化周波数が異なる音声ファイルはカイザー窓の sinc 補間で変換し、多チャンネルの音声は平均してモノラルにします。
分析は 5 ミリ秒間隔で行い、基本周波数は 55Hz から 1100Hz の範囲で求めます。基本周波数の推定は Harvest と Dio から選べます。Dio を選んだときは StoneMask で補正します。伸ばす区間の扱いは、折り返して繰り返すループと、一様に引き伸ばすストレッチから選べます。
子音の長さはノートの子音速度で決まり、倍率は 2^((100-値)/100) です。フォルマントはスペクトル包絡を半音単位で周波数方向へ移し、高域の強調はナイキスト周波数における利得を dB で指定して周波数特性を傾け、息の量は非周期性指標を強めます。モジュレーションは原音の音程の揺れをどれだけ残すかを決めます。
出力は 16 ビットのモノラル WAV です。ノートの母音から口パクに使う情報も作ります。
分析結果は、音声ファイルの場所と更新日時と読み込む範囲と推定方法を鍵にしてメモリへ保持します。2 回目以降の合成では分析をやり直しません。上限は既定で 512MB で、64MB から 4096MB まで設定できます。上限を超えると古い物から捨てます。設定画面から破棄することもできます。複数の音声ファイルの分析は複数のコアで並列に行います。
区間ごとの合成は複数のコアで並列に行います。区間は互いに独立しているため、並列にしても結果は変わりません。同時に使うコアの数は、区間の大きさから必要な作業領域を見積もり、合計が 768MB に収まる範囲で決めます。
合成した音そのものも区間ごとに保持します。区間は休符で切れる塊で、50 ミリ秒より離れたノートの間で分かれます。鍵には、その区間の合成に使う値をすべて入れます。原音の場所と切り出す範囲、ノートの音程・長さ・子音速度・音量・モジュレーション・ビブラート・音程曲線、合成の設定、区間の位置と長さです。鍵は区間の中での相対的な位置で作るため、後ろのノートが前後へ動いただけの区間はそのまま使います。音程や音量のように位置が動かない編集では、直したノートを含む区間だけを合成し直します。ノートの長さを変えたときは、区間の切れ目がフレームの丸めでずれる分だけ、いくつかの区間を合成し直します。上限は既定で 256MB で、64MB から 4096MB まで設定できます。超えると古い物から捨てます。設定画面の破棄は分析と区間の両方を消します。表現の帯でフォルマントか息の量の曲線を引いているときは、曲線が時刻ごとに変わるため区間の再利用を行いません。
セリフの中に <!音名:長さ> と書くと、その直後のかなの音程と長さが決まります。音名は C4 のように書き、# と b を付けられます。長さはティックか 1/4 のような音符で書きます。480 ティックが四分音符です。
音程は次に指定するまで続き、長さは直後の 1 つのノートにだけ効きます。<!T=140> と書くと、そこから先のテンポが変わります。<!R:200> と書くと、長さを指定した休符になります。
| 書き方 | 意味 |
|---|---|
<!C4> |
以降の音程を C4 にします。 |
<!C4:1/4> |
以降の音程を C4 にして、直後のノートを四分音符にします。 |
<!:240> |
直後のノートを 240 ティックにします。 |
<!R:200> |
200 ティックの休符を置きます。 |
<!T=140> |
以降のテンポを 140 にします。 |
例: <!C4:1/4>ど<!D4>れ<!E4>み
| パラメータ名 | 型 | デフォルト | 範囲 | 説明 |
|---|---|---|---|---|
| 声色 | 選択 | 既定 | — | character.yaml の subbanks で定義された声色を選びます。 |
| 基準の音程 | 選択 | C4 | C1 〜 C7 | 音程記法を書かなかった箇所で使う音程です。UST を読み込んでいるときは表示されません。 |
| 話速 | 数値 | 1.00 | 0.20 〜 3.00 | 値を大きくすると各モーラが短くなります。 |
| テンポ | 数値 | 120BPM | 20 〜 400 | 音程記法で音符の長さを書いたときに使います。UST を読み込んでいるときは表示されません。 |
| 音量 | 数値 | 100% | 0 〜 200 | 出力全体の音量です。100 が原音のままです。 |
| モジュレーション | 数値 | 0% | -200 〜 200 | 原音の音程の揺れをどれだけ残すかです。0 で完全に指定した音程になります。UST を読み込んでいるときは表示されません。 |
| フォルマント | 数値 | 0.0 | -12.0 〜 12.0 | スペクトル包絡を半音単位で周波数方向へ移します。正の値で声が細くなります。 |
| 息の量 | 数値 | 0 | -100 〜 100 | 非周期性指標を強めて息の成分を増やします。 |
| 高域の強調 | 数値 | 0.0dB | -12.0 〜 12.0 | ナイキスト周波数における利得を指定して周波数特性を傾けます。 |
| 開始フレーズ | 数値 | 1 | 1 〜 10000 | UST の何番目のフレーズから読み込むかです。UST を読み込んでいるときだけ表示されます。 |
| フレーズ数 | 数値 | 0 | 0 〜 10000 | 読み込むフレーズの数です。0 で最後までです。UST を読み込んでいるときだけ表示されます。 |
ノートエディターで選んだノートの項目です。スライダーの表示範囲と、指定できる範囲が異なる項目があります。
| 分類 | 項目 | デフォルト | スライダー表示範囲 | 指定できる範囲 | 説明 |
|---|---|---|---|---|---|
| 基本 | 歌詞 | (かな) | — | — | 原音設定のエイリアスをそのまま書くこともできます。 |
| 基本 | 音程 | C4 | C1 〜 C7 | C-1 〜 G9 | 一覧からは C1 から C7 を選べます。ピアノロールで引くとそれ以外の音程にも動かせます。 |
| 基本 | 長さ | 240tick | 15 〜 1920 | 15 〜 30720 | 480 ティックが四分音符です。テンポと話速から実際の長さが決まります。 |
| 基本 | テンポ | 0BPM | 0 〜 400 | 0 〜 400 | 0 でこの譜面のテンポに従います。0 より大きい値はこのノートから先に効き、20 から 400 の範囲へ収めます。 |
| 表現 | 子音速度 | 100 | 0 〜 200 | 0 〜 200 | 子音の長さの倍率です。100 が原音のままで、倍率は 2^((100-値)/100) になります。 |
| 表現 | 音量 | 100% | 0 〜 200 | 0 〜 200 | ノートごとの音量です。 |
| 表現 | モジュレーション | 0% | -200 〜 200 | -200 〜 200 | 原音の音程の揺れをどれだけ残すかです。 |
| 時間 | 先行発声 | 0ms | 0 〜 500 | 0 〜 5000 | 0 のときは原音設定の値を使います。 |
| 時間 | オーバーラップ | 0ms | 0 〜 500 | 0 〜 5000 | 0 のときは原音設定の値を使います。 |
| 時間 | 開始位置 | 0ms | 0 〜 500 | 0 〜 5000 | 原音の読み始めをこの時間だけ後ろへずらします。 |
| 時間 | フェードイン | 5ms | 0 〜 200 | 0 〜 5000 | 前のノートと重なるときは、その重なりの長さを使います。 |
| 時間 | フェードアウト | 35ms | 0 〜 200 | 0 〜 5000 | 次のノートと重なるときは、その重なりの長さを使います。 |
| ビブラート | 長さ | 0% | 0 〜 100 | 0 〜 100 | ノートの終わりから何割にビブラートをかけるかです。0 でかけません。 |
| ビブラート | 周期 | 175ms | 10 〜 1000 | 10 〜 1000 | 揺れの周期です。 |
| ビブラート | 深さ | 25 | 0 〜 400 | 0 〜 400 | 揺れの大きさをセントで指定します。 |
| ビブラート | 立ち上がり | 20% | 0 〜 100 | 0 〜 100 | 揺れが大きくなるまでの割合です。 |
| ビブラート | 終わり | 20% | 0 〜 100 | 0 〜 100 | 揺れが小さくなり始める割合です。 |
| ビブラート | 位相 | 0% | -100 〜 100 | -100 〜 100 | 揺れの位相をずらします。 |
| ビブラート | 中心のずれ | 0% | -100 〜 100 | -100 〜 100 | 揺れの中心を上下へずらします。 |
| ポルタメント | 時間 | 0tick | 0 〜 1920 | -1920 〜 30720 | ノートの先頭からの位置です。 |
| ポルタメント | セント | 0 | -1200 〜 1200 | -2400 〜 2400 | ノートの音程からのずれです。100 セントが半音です。 |
| ポルタメント | 曲線 | S 字 | — | — | S 字・直線・R 字・J 字から選びます。 |
YMM4 の設定画面の「音声」に「UTAU」として表示されます。
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| 探索フォルダ | 既定は user/resources/utau です。追加と削除ができ、既定のフォルダを開く操作と再読み込みの操作があります。 |
| 音源一覧 | 音源ごとに、名前・作者・バージョン・ウェブ・エイリアス数・原音設定の数・音声ファイル数・声色・場所などを表示します。立ち絵と説明書のタブもあります。 |
| エンジン設定 | 基本周波数の推定を Harvest と Dio から、伸縮方式をループとストレッチから選びます。解析キャッシュの上限は 64MB から 4096MB までで、既定は 512MB です。合成の再利用の上限も同じ範囲で、既定は 256MB です。破棄する操作は両方を消します。 |
| 区分 | 形式 |
|---|---|
| 音源 | oto.ini・character.txt・character.yaml・prefix.map・readme.txt を含むフォルダ |
| 音声 | oto.ini が参照する WAV ファイル |
| 譜面 | .ust |
| 文字コード | UTF-8・UTF-16・Shift-JIS の自動判別と、character.yaml の text_file_encoding および UST の Charset の指定 |
| 出力 | 16 ビットのモノラル WAV |
- 漢字は読みへ変換しません。セリフはかなで書いてください。
- 原音設定に一致するエイリアスがない歌詞は無音のノートになります。見つからなかった歌詞はノートエディターの工具列に警告として並び、他のノートはそのまま合成します。どのノートも合成できないときだけ、見つからなかった歌詞を挙げてエラーになります。
- UST の
Flagsは反映しません。 - UST の旧式の音程には対応していません。
PBS・PBW・PBY・PBMで書かれた音程だけを取り込みます。 - UST のエンベロープは 3 つの時間だけを使い、音量の点は使いません。
- UST の書き出しには対応していません。
- 音源に付属する
.frqなどの分析ファイルは使いません。音声ファイルを WORLD で分析し直します。 - resampler などの外部ツールは使いません。UTAU 本体のフラグや外部エンジンの音質は再現しません。
- 休符を挟まずに続く区間が長すぎると合成できません。文を分けてください。
- 音源の利用規約: 利用規約は音源ごとに異なります。音源の
readme.txtは設定画面の説明書タブと、アイテムの編集画面の利用規約から読めます。使用する前に必ず確認してください。 - 初回の合成: 音声ファイルの分析に時間がかかります。分析結果はメモリへキャッシュするため、2 回目以降は速くなります。
- 合成の順番: 合成は 1 件ずつ順に行います。
- 音源の更新: 音声ファイルを差し替えると更新日時が変わり、分析をやり直します。
- 更新の確認: 音源の一覧を作るときに一度だけ GitHub のリリースを確認し、新しいものがあれば知らせます。
- 本プラグインを使用する前に、YMM4 プロジェクトファイルのバックアップを作成することを推奨します。
本プラグインは、想定していない例外が起きたときに、その内容を開発者へ自動で送信します。同意は求めず、常に送信します。
送信する情報は次のとおりです。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 例外 | 型の完全名、メッセージ、スタックトレース |
| 発生位置 | モジュール名、関数名、ファイル名、行番号 |
| プラグイン | アセンブリ名、バージョン |
| 実行環境 | OS の名前とバージョン、.NET のバージョン、CPU のアーキテクチャ、論理プロセッサ数 |
| 識別子 | YMM4 の起動ごとに決まるセッション識別子、報告ごとの識別子 |
メッセージとファイル名は、送信の前に置き換えを通します。置き換えるのは、Windows のユーザー名、ユーザーフォルダー、AppData のパス、マシン名、ドメイン名、メールアドレス、IPv4 アドレスです。送信元の IP アドレスは受信側へ渡す手前で取り除いています。
音声ファイルの中身は送信しません。継続して個人を追跡する識別子も持ちません。セッション識別子は YMM4 を起動し直すと別の値になります。
置き換えの対象は上に挙げた文字列だけです。例外のメッセージにファイルのパスが含まれる場合、音源のフォルダーの名前と音声ファイルの名前はそのまま残ります。音声ファイルを読み込めなかった報告には、その音声ファイルのパスが含まれます。音源を利用者フォルダーの外へ置いている場合、パスは置き換えを受けずにそのまま残ります。
送信するのは想定していない例外だけです。本プラグインが例外を握り潰す箇所と、YMM4 へ処理を返す境界の両方で報告します。画面の操作やバックグラウンドの処理で未処理になった例外も報告しますが、本プラグインのコードが関わる例外に限ります。YMM4 本体やほかのプラグインで起きた例外は送信しません。
次の例外は送信しません。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 利用者へ知らせるための失敗 | エイリアスが見つからない、合成できるノートがない、セリフが空 |
| 更新の確認の通信の失敗 | GitHub へ接続できない |
| 探索と設定ファイルの読み取りで想定している失敗 | フォルダーを開く権限がない、文字コードを判別できない、パスが長すぎる |
音源の音声ファイルを読み込めなかった場合は送信します。読み込みの不具合を見つけるためです。
送信できなかった報告は YMM4 のユーザーフォルダーへ退避し、次回の起動時に送り直します。送信も再送も非同期に行うため、起動と合成が遅くなることはありません。
実装は YMM4-Telemetry をサブモジュールとして取り込んでいます。
本プラグインは MIT ライセンスのもとで公開されています。
本ソフトウェアは「現状のまま」提供されており、明示・黙示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および権利非侵害に関する保証を含む、いかなる種類の保証も行いません。
作者は、本プラグインの使用または使用不能に起因するいかなる損害についても、一切の責任を負いません。 ご利用は自己責任でお願いします。
本プラグインは以下のサードパーティソフトウェアを同梱・使用しています。ライセンスの全文は、リポジトリの .github/LICENSE と、配布パッケージの LICENSE フォルダーに収録しています。
| ソフトウェア | 用途 | ライセンス | 著作権表示 |
|---|---|---|---|
| WorldNet | 音声の分析と合成 | MIT License | Copyright (c) 2026 routersys |
| NAudio | 音声ファイルの読み書き | MIT License | Copyright (c) Mark Heath & Contributors |
| WORLD | WorldNet が移植した音声分析合成システム | 修正 BSD License | Copyright (c) 2010 M. Morise |
| Ooura FFT | WORLD が使う高速フーリエ変換 | 作者が定める条件 | Copyright Takuya OOURA, 1996-2001 |
| OpenUtau | 歌詞の区切り方の規約。試験には参照実装として原実装を転写しています | MIT License | Copyright (c) 2014 StAkira |
