KH Coderから「文書×抽出語」表を出力し、Rで潜在意味スケーリング(LSS) #1374
ko-ichi-h
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潜在意味スケーリング(LSS)
潜在意味スケーリング(LSS)とは、たとえば
のような任意の尺度/軸にそって、抽出語や文書に得点を与えられる手法です。分析者が種語(たねご / seed words)を指定することで、任意の軸を設定できるところに、すごく面白みがあると思います。しかも数少ない種語を指定するだけでよく効率的です。
KH Coderは現在のところ潜在意味スケーリング(LSS)の機能を備えていませんが、「文書×抽出語」表を出力して、それをRに読み込めば潜在意味スケーリング(LSS)を実行できます。
CSVファイルを、C:\KHCoderOfficialPackageフォルダに「senkyo.csv」という名前で保存したとします。
なお、ここでは渡辺耕平先生のquanteda・LSXパッケージを使わせていただきます。渡辺先生はLSSについての資料も公開されています。
Rコマンド(分析ごとに異なる部分)
まず種語を指定します。今回は2025年参院選の党首第一声を対象として、「減税 vs. 経済・成長」という軸で分析してみます。種語の数は5から10程度以下のことが多いようですが、沢山指定することもできるようです。
次に、KH Coderから出力した「文書×抽出語」表を読み込みます。
ここまでのコマンドは、分析ごとに変更する必要があるでしょう。逆に、ここから先はだいたい同じコマンドが使えると思います。
Rコマンド(おおむね共通)
「減税 vs 経済, 成長」という軸で、抽出語に得点を与えたところ、次のような結果になりました。
「減税」側の語
目に付くところでは、「中小(企業」「物価高」「給付」「暮らし」などが、「減税」側の語と認識されています。
「経済・成長」側の語
「増える」「投資」などが目に付くでしょうか。両側の語をプロットすると次のようになります。
文書の得点
それでは文書の得点を見てみましょう。この場合の文書は、各党の党首演説です。
「減税」側の得点が高かったのは公明党と共産党で、「経済・成長」側の得点が高かったのは日本維新の会と国民民主党でした。
※文書番号を使ってKH Coder上で検索し、文書を見ることもできます。
潜在意味スケーリング(LSS)を使えば、種語を指定することで、自由に軸を設定して得点を付けられるのが興味深いですね。(もちろんポジティブ・ネガティブのような一般的な得点付けも可能ですが)
そして、入力する必要があるコマンドもわずかで、意外と簡単でした! 渡辺耕平先生のquanteda・LSXパッケージのおかげです。ありがとうございます。
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